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大和久勝さん

INTERVIEW 01

設備管理ワークライフバランス型

一級建築士、元ゼネコン部長。
80歳の設備のプロが、
培ってきたことを次の人へ。

技術士(衛生工学部門) 一級建築士 建築物環境衛生管理技術者

技術アドバイザー 大和久勝

元ゼネコンの設備部長で、一級建築士。グループのビル管理会社で所長を務めたあと、70歳でメイショウグループに入社した大和久勝さん。取材の日は、長年の仕事で培ってきたことを自分でまとめた、ビル管理の研修資料を持ってきてくれました。「役に立つだろうと思って」つくったその資料には、大和久さんの経験が詰まっています。

大和久さんの歩み

  1. STEP 1 大学卒業〜61歳

    ゼネコンの設備部門

    戸田建設で空調・配管・電気などの設備を担当。部長、本社の指導役を務める。一級建築士を取得。

  2. STEP 2 61歳〜69歳

    グループのビル管理会社

    ホテルや映画館が入る複合ビルの所長、検査業務、現場の立て直しや立ち上げ。建築物環境衛生管理技術者を取得。

  3. STEP 3 70歳〜現在

    メイショウグループ

    浦安の総合福祉センターを中心に、市川の現場の立て直しも応援。入社後に資格をもう1つ取得。

主な資格
技術士(衛生工学部門)、一級建築士、建築物環境衛生管理技術者、空調給排水管理監督者
趣味
ギター(公民館のギタークラブ会長)、写真

「負けないぞ」で取った一級建築士

大学を出て戸田建設に入り、空調やトイレの配管、エレベーター、電気といった設備の部署に配属されました。当時の建設会社では建物の形をつくる建築の人が強くて、設備は二の次と見られがちでした。たとえば天井の中のどこに空調機を収めるかひとつとっても、建築の担当者と言い合わないと決まらないんです。

それなら一級建築士を取ってやろうと思いました。機械科の人間はいきなり一級を受けられないので、まず二級を取って、5年の実務経験を積んでから一級に合格しました。建築だ、設備だと分けるのではなく、建物は一体で考えなきゃいけない。生意気ですけど、負けないぞという気持ちでしたね。

戸田建設では部長も、本社の指導役も務めました。品質のいいものをつくること、利益を上げること、部下のこと。その責任を持ってやってきました。

ビルを建てることから、管理することまで

61歳で退職したあとは、グループのビル管理会社で8年間働きました。千葉駅前の、ホテルや映画館、ショッピングセンターが入ったビルでは所長を務めました。先輩の資料や仕事を見ながら、管理者としてやるべきことを学んだ場所です。

ビルを訪ねて二酸化炭素濃度や風量を測ったり、停電のときに非常照明がつくかを確かめて役所に届けたりする検査業務も、ずっとやっていました。現場がガタガタしたときに乗り込んで立て直したり、新しいビルの管理を立ち上げたりもしました。

まかされた仕事は、やりきらないといけない。
中途半端じゃいけないと思ってきました。

ビルをつくることから管理することまで、ありとあらゆることをやりましたね。

やっぱり、実務についていたかった

その仕事が終わったあと、どこからも声がかからなかったんです。でも、仕事をやめたら、ギターしかやれなくなっちゃう。やっぱり実務について、体を動かして、頭も少し動かしていたいという気持ちがあったんです。

そんなとき、知人を通じて佐藤社長を紹介してもらい、70歳でメイショウに入りました。

ホールのシャンデリアを高所作業台で点検する設備管理の様子

メインの現場は浦安の総合福祉センターです。市川文化会館や、学校と福祉施設が一体になった市川第七中学校の現場では、うまく回っていなかったところを整理してほしいと社長に頼まれて、応援に入りました。どの現場でも、1年のうちにどんなサイクルで仕事をこなすかを1枚の紙に一覧にした業務計画表をつくり、毎月何をやるかが頭に入るようにしました。

うるさいことは、一度も言われなかった

メイショウで働いていてよかったのは、うるさいことを言われたことが一度もないことです。やることをちゃんとやったから言われなかったのかもしれないけど、本当に働きやすかったです。給料の遅れなども一度もなく、決められたことはきちんとやる会社だと思います。

やるからには、ちゃんとやろう

やりがいと言われると難しいですね。人それぞれ考え方がありますから。でも、やるからにはちゃんとやろう、というのはあります。

浦安では、前任者ができていなかった計画書を、前任者を応援しながら、なんとか作り上げました。評価されたわけではないけれど、自分ではよくやったなと思っています。だらしなくやっているのは、モヤモヤするんです。毎月きちっと、自信を持って報告できるものをお客さんに出したい。

資格手当も認めてもらっていたので、日雇いのような感覚ではなく、会社の一員として、相棒をフォローしていかなきゃいけない。そういう気持ちでやってきました。

機械室で設備の点検・薬剤補充を行う様子

培ってきたことを、次の人へ

取材に持ってきたのは、長年の仕事で培ってきたことを自分でまとめた、ビル管理の研修資料です。ビル管理とは何か、設備員の仕事とは何か。空調や給湯、排煙の系統図も自分で描きました。前の会社では、現場で働く設備員を集めた講習会で、この資料を使って話をしていました。口で言ってもしょうがないし、やっぱり見ないとわからないと思うんです。

研修資料の表紙「設備管理要員研修」 研修資料のページ。作業依頼の内容は、管球取替・温度調節・トイレ関係で90%を占めることを示す円グラフ
大和久さんが作成した「設備管理要員研修」の資料より。

後輩には、とにかく勉強しろと言ってきました。受験勉強をすると、専門的なことも書いてある。技術も身につくし、資格も取れるんです。

自分自身も、メイショウに入ってから社長に頼まれて、大阪まで2日間の講習と試験を受け、空調給排水管理監督者の資格を取りました。来年は更新があるので、81歳になっても、自分のスキルアップのつもりで受けに行こうと思っています。

第二の人生には、いい仕事です

力仕事があるわけでも、事務能力がいるわけでもない。ビルの運営を円滑にしていく手助けをする仕事です。そんなにきつくないし、第二の人生の働く場としてはいいと思います。実際、第二の人生で働いている人は多いと思いますよ。

資格を持っている人は優遇、建設設備関係の経験者も歓迎したいですね。でも、資格がなくても、人柄がよくて手先が器用な人もいいと思います。ちょっとしたことなら、工夫して直してあげられる人です。それから、協調性と、挨拶ができること。

仕事も、そういうことも、
やるからにはちゃんとやりたいんですよ。

仕事のほかには、公民館のギタークラブで会長をしていて、公民館まつりで発表もします。地域では30人ほどが集まる歌の会もやっていて、その練習もあります。

林の中に咲く彼岸花を写した大和久さんの写真作品
趣味の写真でも受賞歴があります。
【林の中の背くらべ】八千代市 2018「花と緑の写真コンクール」一般の部 最優秀賞受賞作品(撮影:大和久勝)

大和久さんが働く職種

設備管理

第二の人生に、ちょうどいい仕事。

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※取材は2026年10月。年齢・勤務状況は取材時点のものです。

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